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Request for No. 9999 〜 Blossom of Youth 〜 木漏れ日の中を、君と 「・・・・・え?」 「週末には和葉と二人でそっち行くから、よろしゅう頼むわ」 「はぁっ?!オレん家に住むって?どういうことだよ!」 「ほな、またな!」 ツーっツーっツーっ・・・・ 「おいっ、ちょっと待っ、、、」 人通りもまばらな夕飯時。 無情にも繰り返される、通話終了のコール音。 米花町のとある街並みの中で、憮然として携帯を見つめているのは―――名探偵という肩書きをその背中にぺったりと貼りつけている、工藤新一。 電話の相手は、新一と同じく名探偵と称されている、服部平次。 事件現場で顔を合わせると、意見の相違から平次と言い合いになることは少なくない。 お互いの推理を展開し合ったり、ときにはそこから新しいひらめきが生まれたり。 そんなやり取りの最中でさえ、他の者からは得ることが出来ない、特殊な波長のようなものを感じることがある。 一を聞いて十を知るような、クリアな感覚。 同じ線上で話が出来る、数少ない、理解し合える者同士。 少なくとも、新一にとっての平次とは、そういう存在だったはずだ。 それが、つい先程の電話では、的を得ないままに半ば強制終了されてしまった。 すぐに掛け直したのだが、平次も心得たもので電話を取ろうとしない。それじゃあ、と思って番号非通知で掛け直してみても、結果は同じだった。 やっと事件を片付けて、夕食時を少し過ぎた頃に帰宅の途についていた新一の背中が、何かどっと疲れが圧し掛かってきたように、少し傾いた。 大学受験も終わり、4月から新一と平次は同じキャンパスに通うことになっている。 二人が通うのは、日本の大学では最高峰の地位に君臨し続けている、かの東都大学。 その名の示す通り東京の大学なのだから、平次が上京してくるのは当然のことだ。 今まで以上にオレの周辺は騒がしく、いや、喧しくなるんだろうな、という予測は容易に立つ。 和葉ちゃんも東京の大学に決まった、と蘭からも聞いていた。しかし、そっちは蘭の管轄だと思ったから、歓迎はするがオレの出る幕はないだろうと思っていた。 だがしかし。 よりによってオレん家に住むだと?服部だけでなく和葉ちゃんも一緒に? あの電話の口調からすると、現在の家主であるオレに「お伺い」を立ててきたわけじゃなく、オレの手の届かないところで秘密裏に交わされた、完全なる「決定事項」のみを伝えてきたのだろう。 ここまで考えてから、新一は即座にもう一度受話器を手にした。 事のあらましを確かめるために。 まず最初に、眠そうな声で欠伸をはさみながら受話器を取ったのは、優作だった。 『... What's the matter with you, Shinichi? It's 4 a.m. over here. Let me sleep more... (、、、どうした、新一?こっちはまだ朝4時なんだ。もう少し寝かせてくれないかね。。。)』 発信者の声を一言も聞かないうちに、優作は電話の相手を新一だと限定してきた。 優作の視力はかなり悪い。眼鏡をかけていない状態ではディスプレイに表示される電話番号を見ることはできないはずだ。それをわざわざ『寝かせてほしい』などということは、また締め切り間際で煮詰まってるに違いない。 とまぁ、先方の状況判断はこれくらいにして。 確かに、あまりの急展開にうっかり時差を忘れていた自分の非は認める。 それより、1人息子がこんな時間に電話してきたら普通は心配するだろ? しかもオレからだってわかってるくせに、何で英語なんだよ? ま、うちの両親に普通を求めるほうが、最初から間違いなのかもしれねぇけど。 ・・・などと再び考えている場合ではない。 おそらく締め切り前で、多忙を極めているであろう優作が電話を切ってしまわないうちに、こちらからの用件を叩き付けておかなければならない。 「服部が『来週からうちに住む』って言ってきたぜ。これって父さんが許可したのか?」 『なんだ、そのことか。ああ、ちょっと待て』 『新ちゃんなの? 久し振りねぇ。元気?』 書斎から寝室へと移動したのだろう。控えめにドアを開閉する音に続いて、優作とは逆に早朝からハイトーンで喋り出す有希子の声が、新一の頭に突き刺さる。 お決まりの挨拶は省略して、いきなり本題を切り出した。 「うちを勝手に下宿にしちまったの、母さんなのか?」 『あら、ちゃんと相談もされたし、許可も出したわよ?』 「オレは一言も聞いてねえけど?」 『いやねぇ。家のことなんて全然構ってない人が、何を偉そうなこと言ってるのよ。新一以外にいるでしょう?我が家の全権大使が』 「、、、わかった。早朝に叩き起こして悪かった。じゃ、父さんに「これ以上締め切り破るなよ」って伝えといてくれよな?」 『了解。ゴールデンウィークの頃には一度そっちに戻るつもりだから、そのときは宜しくね〜』 子機を握りしめたまま、空いたほうの手でポリポリと頬を掻くと、新一はここ数日の言動を思い返していた。 卒業式の前日までずっと、朝から晩まで綿密にスケジュール管理された補習を受け、その合間には大学受験をやり過ごしていたから、家と学校の往復しかしていない。しかし、本来なら普通に卒業できるはずのないこのオレを、皆と同じ学年に卒業させてくれるというのだ。補習のみで卒業要件を満たしてもらえることには、素直に感謝している。 蘭だって、オレと一緒に卒業式を迎えることを願っていたから。 既に推薦入試で進路が決まっている蘭自身は、オレが学業に専念出来るようにと、食事や身の回りのことを一手に引き受け、惜しみなく協力してくれていた。朝一番にオレを叩き起こして補習に向かわせ、夕方に補習から戻ってくるオレを出迎えると、蘭は入れ替わるように帰宅してしまう。 「お父さんに晩ご飯作らなきゃいけないから」などと言いつつ、引き止めるオレの言葉を振り切って。 本当は「勉強の邪魔をしたくないから」という、オレにとっては一番無用な心配をしてくれている。 ちょっと瞳の奥を覗き込めば、そんなことは簡単にわかってしまうのだが、そこはあえて気付かない素振りを通す。 ま、こっちの行動も、蘭にはお見通しだろうけど。 補習といっても、何も特別なことをしていた訳ではない。 だが、卒業単位の交換条件として新一が言い渡されたのは、無遅刻無欠席無早退―――そう、1時間たりとも補習に穴を空けてはならない、ということ。 事情を知っている目暮警部達も、今回ばかりは流石に遠慮して、新一を現場へ呼び出すことはしなくなった。それでも、直接的に時間を拘束しない代わりに、「緊急連絡用」として事前に新一から知らされていたホットライン宛に、アドバイスを請うメールが寄せられる。 その頻度は、以前のように続発はしなかったが、決してゼロではなく。 蘭を見送った後、新一は、添付ファイルで送られてきた事件の資料にこっそり目を通した。それらを基に、さながら『アームチェア・ディテクティブ』のように、数瞬駆け巡った思考回路から導かれた推理を返信。 翌日、補習の間は蘭の目が届かないのと良いことに、メールの補足をすべく、休憩時間に警部に電話を入れる、、、という日々。 本当は、夜中にこっそり現場を訪れて、直接話を聞いたりしたほうが、話は早いのだ。でも、敢えてそうしないのは、これ以上、蘭に余計な心配をさせたくないから。 新一は、「大バカ推理の介」「推理オタク」などという、不名誉な称号を蘭に与えられている。 そんな自分が一度現場に赴いてしまったら、きっと最後まで見届けずにはいられなくなるだろう。そして徹夜明けの状態で迎えた朝日の中で、蘭からは、心配という名を隠したお小言を食らうのがオチだ。 今までどれほどの痛みを、その繊細な心に与えてしまったか。 十分過ぎるくらいに、新一にはわかっているから。 なにより、朝と夕方だけの、極わずかな蘭と過ごせる時間を、誰にも、何にも邪魔されたくなかったから。 だからこの期間は、挨拶と、ちょっとした日常会話以外は、まともな言葉を交わしていない。 そうこうして、どうにか無事に卒業式を終え、これでやっと補習からも解放されるぞ! と開放感に浸っていたのが10日前。 合格発表の後、一連の手続きを終えたのが、その3日後。 全ての“To Doリスト”を片付け、それ以降ずっとお預けを喰らっていた推理小説を読みふけっていて、、、、。 ほんの数日前の記憶を手繰り寄せながら腰を下ろしたリビングのソファに目をやると、少しずつ新一の意識は鮮明に蘇っていく。 一度推理小説を読み始めると、他に目が向かなくなってしまうのは、新一の悪い癖だ。 何冊目かの単行本に手を伸ばしてページをめくったとき。 ふと視線を感じて流した目線の先には、いつからそうしていたのか、蘭がほお杖を付いて向かいのソファから新一をじぃっと見ていた。 確か、その前に何度か頷いたり生返事をしたような気がして。 ん?と新一が首を傾げると、にこっと弾けるような笑顔が蘭からは返される。 「ありがと、新一。じゃ、今日はこれで帰るね」 「へ?まだ7時だぜ?いつもはもう少しいるくせに」 「だって、電話とかするのにあんまり遅い時間じゃ、失礼でしょ?」 「電話?携帯だったら、もっと遅くても大丈夫なんじゃねぇの?」 「ううん、そうじゃないの。今日は自宅の電話に掛けるから」 「誰に?」 「和葉ちゃんのところ」 「あ、そう。じゃ、送っていく」 、、、という会話を思い出した。 そして、きっとこの直前の会話(というか、頭を通過していっただけの言葉というか)の中で、重要な決定事項を交わしてしまったに違いない。 このとき、もっと疑問に思うべきだったな。 『自宅に電話する』だなんて、携帯全盛期のこのご時世、滅多にするもんじゃない。つまり、携帯では済まされない何か重要なことを、本人(この場合は和葉ちゃんだが)以外の住人(同じく、父親である遠山刑事部長)に伝える必要があったから、だ。 勿論、一瞬は考えた。でも今は春休みだし、蘭も常々「また大阪に行きたい」などと言っていたから、和葉ちゃんの家にでも泊まりに行くのかと思っていた。 礼儀正しい蘭のことだ、事前に挨拶をしておきたいのだろう。 ・・・等と、蘭のことを信頼するあまり、深く考え込まなかったのが、オレの詰めが甘いところ。 でもまぁ、悪いことばかりでもなく。 蘭からもたらされたサプライズとして「和葉ちゃん1人じゃ何かと大変だろうから、わたしもここで暮らすことにしたの。」という、嬉しい副産物も付いてきたので、よしとしよう。 そうこうしている間に週末となり、工藤邸の人口密度は一挙に4倍となった。 「共同生活を順調に送るためには、まず最初にルールを決めとかんとな」 上京してきた当日、開口一番に和葉がそう言い出し、同意した蘭との間で様々な決め事がリストアップされていく。 例えば、食事やあと片付け、買い物、掃除、庭の草刈り、ゴミ捨て当番、、、etc。 新一と平次がちょっとでも口を挟もうとすれば、男性陣は蚊帳の外、と言わんばかりの目線を向けられる始末。 最初から、新一の家事能力はあてにしてないわよ、と蘭からは見切りを付けられ。 心配せぇへんでも、平次には力仕事を残しといたるから、と和葉からは丸め込まれ。 結局、大人しく結果報告を待つことしかできず。 苦笑まじりに平次が「なんか、将来を案じさせるような光景やな」とつぶやけば、新一も苦笑いを返して肯定する。 自分たちの背後で、ちらりと重要な言葉が交わされていることに、気付いているのかいないのか。 女性陣は楽しそうに役割分担表を完成させていく。 こうして、新生活が開始されたのだった。 引越しや荷物の整理、公共機関への届出など、その他の雑多な用事を片付けているうちに、あっという間に春休みは終了してしまった。 新しい通学径路にも慣れ、それぞれの大学での講義も始まっている。 確か、受話器の先の平次に向かって怒鳴ったのは、ほんの2週間前だったような気がする。 それなのに、もう1年くらい前の出来事だったんじゃないだろうか?という錯覚を起こしそうになってしまうくらい、西からやって来た新しい同居人達は、すっかり工藤邸に馴染みきってしまっていた。 「和葉ちゃん、おはよ」 「蘭ちゃん、もう起きたん? 今朝はあたしの当番やから、もっとゆっくり寝とったらええのに」 「つい、いつもの癖で目が覚めちゃった」 「そやなぁ、10年以上もずっと家事やってきてたんやもんね。ほんま偉いと思うわ」 「あら、和葉ちゃんだって、同じでしょう?」 「あたしはそんな長いことやないよ? それに、ときどき平次んとこでお世話になったりもしてたから、毎日やなかったし」 「そうなんだ?」 「うん、そう。ほんでな、、、」 朝から華やかな雰囲気が育まれ、キッチンからダイニングへと流れ込み、リビングで朝刊を広げていた新一のところにまで辿り着く。 仕度ができた、と蘭が新一を呼びに来たのだ。 「おはよ、新一」 「おはよう、蘭」 「今日は久しぶりに、みんな揃って朝ご飯だよ。あ、ご飯のときの新聞は禁止、だからね!」 「了解」 食事中の読物は禁止。これも共同生活のルールに含まれる項目だ。 TVならみんなで一緒に見ることは出来るが、書物は一人しか楽しめないから、というのが女性陣の考えた理由。 確かにそうだよな、と新一も思う。 指示通りにソファに新聞を放置し、ダイニングへ移動する。 既に着席していた平次と、食事を並べていた和葉とも挨拶を交わし、ごく和やかに迎える朝食の時間。 両親がLAに移住して一人で暮らすようになってから数年間。 新一にとっての朝食といえば、トーストしただけの食パンをコーヒーで流し込む、というものだった。その頃の朝の風景と比べると、現状は大違いだ。 4人とも講義のスケジュールにばらつきはあるし、新一と平次は相変わらず事件に首を突っ込んでいたから、毎日定刻に全員の顔が揃うわけではない。 それでも、朝起きて「おはよう」と言葉を交わせる人がいる。 疲れて帰ってきたときでも、「おかえり」と声を掛けてくれる人がいる。 どこにでもあるような、心が温かくなる瞬間。 例え、誰もが当たり前だと思うようなことでも。 それが「当たり前」なのではなく、どれほど貴重で、大切で、有難いことなのか。 頭で理解するのではなく、心で知っているから。 少し角の取れてきた新一の心には、いまだにちょっとくすぐったいように感じられるけれども。 (ついでに本音をぶちまけると、返事をしてくれるのが蘭だけじゃないというのは、またちょっと複雑だったりもするのだが) おまたせー、と本日の朝食当番の和葉が4人分のコーヒーを配膳して着席すると、背筋を伸ばしてひとつ咳払いをする。 「ほな、全員そろったところで一言。手を合わせてください!」 「は? おまえ、朝から何言うとんねん?」 「ええから、ええから」 怪訝そうな視線を投げてくる平次の両手を、和葉が素早く合掌させる。 なんだか良くわからない状態の新一と蘭も、とりあえず目の前の2人に倣って、手を合わせる。 「では、いただきます」 「・・・って、あのなぁ、和葉。大学生にもなって、給食ごっこはないやろ!」 「事件ばっかり追いかけてどす黒くなってしもた平次の腹も、たまには童心に帰ったら、リセットできるんとちゃう?」 「オレより先に、このシッポとお揃いの、ツンツンしたおまえの性格をリセットするんが先やろ?」 意地悪い笑顔で、和葉のポニーテールをちょいっと指で弾いた平次は、悪かったなぁ、とジト目を返してくる和葉の逆襲に遭った。 「ふんっ!」 「いてっ、この近距離で急に振り返りなや! シッポが顔に直撃するやろ」 「気にせんといて。わざとやから」 朝っぱらから巧みに言葉をやり取りする、その回転の早さは、さすが大阪コンビといったところか。 逆に、合掌したままの東京コンビは、話の展開に付いていけず。 ポカンとした様子で疑問をぶつける。 「ねぇ、和葉ちゃん。『給食ごっこ』ってどういうことなの?」 「へ?あ、東京では、こうゆう挨拶せえへんかったん? あたしらの通ってた小学校は、日直さんが教卓の前に出てきて『手を合わせてください!』て言うたらみんな合掌して、そんで『いただきます』て言うたら、声を揃えて『いただきます』て言うて食べ始めるねん」 「へぇ、そうなんだ。それも大阪名物なのか?」 「名物なわけないやろ! 和葉がいらんこと言うから、もうちょっとで大阪が誤解されるところやったわ。ほんま、朝からしょーもないことばっかり言うてからに」 「別にええやん! みんなで揃って食べるの久しぶりやから、なんか給食みたいで懐かしいなぁ、て思ってんもん」 台詞だけ聞けば、とんでもなく不機嫌に思える平次の言葉。 実は一種のコミュニケーション・ツールなのだと、今では新一にも蘭にも良くわかっている。 この先の4年間、こうやって、お互いに一歩ずつ理解を深めていくんだろうな。 そんなことを思いながら左に眼をやると、新一の思考回路を見抜いたかのように、蘭がにっこりと場を和やかにする。 「何か楽しそうでいいじゃない。わたしたちの学校は、そう言うのなかったから。ねぇ、新一?」 「ああ。先生が『いただきます』って言ったあと、みんなバラバラと食い始めてたからなぁ」 「やっぱり、東京の人間は生活にゆとりがないなぁ」 「平次、あんた調子良すぎるんとちゃう? さっきは人のことを馬鹿にしとったくせに」 コーヒーにミルク注ぎながら、平次と和葉のやり取りに抑えきれなくなった笑いを、蘭が吐き出す。新一は行司よろしく、平次と和葉の間に、2人の正面から軽く片手で割って入る。 「もうそれくらいでいいだろ? せっかくの朝ご飯が冷めちまう前に、仕切りなおし頼むぜ。な?」 「そやな。食い物に恨みはないし」 「工藤君に免じて、許したるわ!ほな、気を取り直して、もう一度。手を合わせてください!」 パンッ。4人の合掌が、ピッタリと合う。 「では、もう一度。いただきます」 「いただきます」 今朝は和葉と蘭が協力して用意した、Special Breakfast。 それを頬張る名探偵達の、美味しそうにして食べる様子に、自然と笑顔が溢れてくる。 その笑顔がまた、世の中の暗い部分に接することの多い新一と平次の、固まってしまいそうになる心をリセットし、潤滑してくれる。 殺伐とした世の中に、一時の安らぎを。 名探偵には、一時の団らんを。 季節は、春真っ盛り。 今日も朝から、工藤邸には見事な花が咲き誇っています。 枯れることのない、笑顔という名の花が。
リクエスター様ご本人が忘れ去られたであろう頃に、お届けに上がるのが恒例(?)の、我が家のキリリク。
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