Moon in the Blue

血に飢えた狂気が　眠りから呼び覚ます
ぞろり、と冷たい感覚が背筋を走る
目をつぶっても　否定しても
少しずつ　だが確実に　わずかな傷を見つけては
闇は忍び込み　そして　増長する

本当は　目をこらしてみれば　気付けたはず
あの闇は　闇ではなかったこと
限りなく闇に近い　midnight blue

確かめもせず　自ら背いてしまった
一面の闇に　押しつぶされそうで

そして　頭上には　moonlight

最後に見た　唯一の道標
あれは　いつのことだったのだろうか
闇を切り裂き　音もなく降り注ぐ　月の光

ふと　顔を上げれば　いつでもそこにあったのに
迫り来る闇に　溺れてしまいそうになったんだ

もしも
もう一度　手にすることが出来たなら
たとえこの身が最後のひと雫になっても　二度と離しはしない

必ず　つかまえに行くから