Sorry, this page is written in Japanese.
Refugeの深月さまよりいただきました、蘭ちゃんBDに寄せる二人のナイトのお話です。
出来れば、こちらの蘭ちゃん編を先に見てくださると、お話の流れとしてスムーズかも?と思います。
「お誕生日おめでとう」
朝一番、誰よりも早く告げた言葉に、彼女はふわりと微笑んだ。
今まで使うことの無かった、“おめでとう”
去年とは違う、プレゼントを差し出す、小さな手。
思わず溜息が漏れそうになるけど、
胸を締め付ける“感謝”と“申し訳なさ”、そして“悔しさ”は、しばらく保留。
今は、コナンとして、精一杯の“おめでとう”を、偽りの笑顔に込める。
「ありがとう」と微笑む君の、その笑顔が痛い。
強がりな君の、笑顔という虚勢。
それを解いてやれるたった一人の男は、ここにて、ここにはいない。
待ってろよ?
ちゃんと、聞かせてやるから。
今はまだ “偽りの声”でしかないけれど、“コナン”が眠ったら、ちゃんと言ってやるから。
今年も、来年も、10年後も、20年後も。
君が飽きたって、毎年言うよ。
完璧な発音で。
君を、からかいながら。
「Happy Birthday...」